フォーム営業の時間帯|相手が働いている時刻で決める送信の曜日・時刻と、自分で守る条件
今週の送信作業を、カレンダーのどこに入れるかが決まりません。日中は商談と外回りで埋まっていて、空くのは夜か土曜だけという週もあるはずです。
夜に送って相手に不快に思われないか、土曜に送ると休みの日に届いて印象が落ちないか。「平日の午前がいい」とは聞くのに、その根拠を出してくれる人がいません。
ここでは、問い合わせフォーム営業の時間帯の線を相手の就業時刻の統計で引き、フォーム営業の曜日で返信率が変わるのかに答えます。そのうえで、その時間帯を自分で守れるかどうかで、自分で送るか任せるかを決めます。
問い合わせフォーム営業のコツで触れた「送信の時間帯は配慮で決める」という答えに、統計と実測の根拠を足したのがこの記事です。
この記事の結論
- フォーム営業は、相手が仕事をしている平日の9時から17時に送ります。土日祝と、平日の早朝・夜間には送りません
- 線の根拠は法令ではなく統計です。2021年の社会生活基本調査では、平日の10時台・14時台に仕事をしている有業者はおよそ7割、土曜は3割、日曜は2割弱でした
- 送った時刻と、相手が処理する時刻は別です。フォームの内容は相手の受信箱に1通として届き、送信時刻は日付として残り、営業日に処理されます。効くのは時刻より件名と本文です
- 曜日や時間帯で返信率が変わるかは、公表値では判定できません。件数と期間が書かれた公表値が無く、自分で試しても1曜日あたりの件数が足りないからです
- 時間帯を守るとは、送信作業を平日の日中に固定することです。日中に自分の時間を空けられるなら自分で、空けられないなら日中のみ配信する代行に時刻の管理ごと任せます
フォーム営業を送ってよい時間帯は、相手が仕事をしている時刻で決める
送ってよい時間帯の線は、相手が仕事をしている時刻で引きます。
平日の日中は7割が仕事中、18時を過ぎると3割に落ちる
線を引く材料は、総務省統計局の令和3年社会生活基本調査です。15歳以上の有業者について、15分刻みの時刻区分ごとに「仕事」をしていた人の割合を出している第8-1表(平日)を使います。
平日の10時45分〜11時に仕事をしていた有業者は70.25%でした。午後も14時45分〜15時で67.94%なので、平日の午前10時台後半と午後14時台はおよそ7割が仕事中です。
朝は切り替わりが急です。8時〜8時15分は32.05%でまだ3割、9時〜9時15分で62.00%と、9時台に入ってようやく6割を超えます。
昼休みは一度へこみ、12時15分〜12時30分は36.46%です。4割弱まで落ちてから、13時台に戻る形になっています。
夕方は17時台に入ると6割を切り、17時45分〜18時で39.10%です。18時〜18時15分は31.03%、19時〜19時15分は17.91%で2割を切り、21時〜21時15分は7.19%と1割未満。
早朝と深夜は、仕事をしている人がほぼいません。7時〜7時15分は10.41%、0時〜0時15分は2.34%です。
フォーム営業を何時に送るかの線は、この分布から引きます。
土曜は平日の半分以下、日曜は4分の1
土日の値は、令和3年社会生活基本調査の第8-2表(土曜日)と第8-3表(日曜日)から取ります。平日と同じ時刻で比べると、差がはっきり出ます。
土曜日の10時45分〜11時に仕事をしていた有業者は31.72%、14時〜14時15分は28.86%でした。平日の同時刻(70.25%)の半分以下です。
日曜日はさらに下がり、10時45分〜11時で17.79%、14時〜14時15分で16.93%です。平日の4分の1しか仕事をしていません。
受け手の企業の側の調査もあります。厚生労働省の令和6年就労条件総合調査では、何らかの週休2日制を採用している企業は90.9%、完全週休2日制は56.7%でした。
この調査の対象は常用労働者30人以上の民営法人で、休みの曜日までは分かりません。対象のうち最も小さい30〜99人の階級でも完全週休2日制は53.6%でしたが、それより小さい企業の値はこの調査にはありません。
土日の根拠は、自営業や小さな店も含む有業者の割合(土曜は最大でも31.72%)のほうに置いてください。週休制の数字は、30人以上の企業についての補強として読むものです。
法律に時刻の規定があるのは訪問販売と電話勧誘販売で、フォームには見当たらない
時刻の線を法令に求めても、2026年10月17日までに確認した範囲では、フォーム送信を対象にしたものは見当たりません。特定商取引法の通達(令和6年11月19日付け)が「迷惑を覚えさせるような仕方」の例として挙げているのは、正当な理由なく不適当な時間帯(例えば、午後9時から午前8時まで等)に勧誘することです。
ただし、これは訪問販売(省令第18条第1号)の規定です。電話勧誘販売(省令第64条第1号)の側でも深夜早朝の電話勧誘を同じ仕方の例として挙げていますが、どちらも問い合わせフォームからの送信を対象にしたものではありません。
だから線引きは法令ではなく、相手の就業時刻で決めます。フォーム営業に当たる法令の層はフォーム営業の適法性を6つの層で判定する手順、電話側の時刻の規定は電話をかけてよい時刻でそれぞれ確かめてください。
自社の運用がどの法令に当たるかは、迷う場面では専門家に確認してください。
曜日×時間帯の送信可否の判断表
平日と土日の時刻区分別の割合を、送るか送らないかの表にします。根拠の列の割合は、すべて2021年の社会生活基本調査で「仕事」をしていた有業者の割合です。
| 曜日・時間帯 | 判断 | 根拠(2021年社会生活基本調査・仕事をしていた有業者の割合) |
|---|---|---|
| 平日 9〜12時 | 送る | 9時〜9時15分で62.00%、10時45分〜11時で70.25%。相手が窓口ページに書いている受付時間とも重なる |
| 平日 12時台 | 送ってもよいが、読まれるのは午後 | 12時15分〜12時30分で36.46%。4割弱に落ちる |
| 平日 13〜17時 | 送る | 14時45分〜15時で67.94%。午後もおよそ7割 |
| 平日 9時前 | 送らない | 8時〜8時15分で32.05%、7時〜7時15分で10.41% |
| 平日 17時以降 | 送らない | 17時台に入ると6割を切り、18時〜18時15分で31.03%、21時〜21時15分で7.19% |
| 土曜 | 送らない | 最大でも10時45分〜11時の31.72% |
| 日曜・祝日 | 送らない | 日曜は最大でも11時〜11時15分で2割弱。祝日は統計に無いが、完了画面や窓口ページで土日と並べて翌営業日扱いと書く企業があるので、同じ側に置く |
「送る」に入れたのは、有業者の6割以上が仕事をしている区分だけです。平日8時〜8時15分の32.05%、18時〜18時15分の31.03%、土曜の最大31.72%、日曜の最大でも2割弱は、いずれも3割前後かそれ以下の同じ水準なので、同じ「送らない」側に置きます。
「送る」の線は、相手が自分で書いている時刻とも重なります。スマートカイタクが2026年10月17日に、自社DBでフォームURLを取得できている企業から無作為に400件を抽出し、本文を取得できた393社の窓口ページを開いて数えました。
受付時間・営業時間・営業日時の語の直後に時刻の範囲を書いていたのは96社(24.4%、およそ4社に1社)です。見たのは窓口のページ1ページだけなので、24.4%は下限値になります。
記載があった96社のうち、開始時刻が9:00以前なのは74社(77.1%)、終了時刻が18:00以前なのは80社(83.3%)でした。9:00〜18:00の枠に収まるのは63社(65.6%)で、最も多かった組み合わせは「9:00〜17:00」と「9:00〜18:00」の各21社(21.9%)です。
この時刻は電話番号と並べて書かれているものを含み、電話の受付時間かフォームの対応時間かは分けて数えていません。だからこの時刻は、相手が対応する時間帯として書いている時刻として読んでください。
今週の送信枠は、この表の「送る」の行から選びましょう。
フォーム営業で送った時刻と、相手がフォームを読む時刻は別
深夜に送っても、相手がそれを処理するのは翌営業日以降です。
送信先のおよそ5社に1社は、完了画面に営業日・営業時間の語を載せている
相手が営業日で処理していることは、送信した直後の画面に書いてある場合があります。スマートカイタクの送信で完了画面のテキストを記録できた約22万社(2026年7月20日〜10月16日の送信、2026年10月17日集計)を母数に、その画面に何と書いてあったかを数えました。
営業日・営業時間・受付時間・土日祝・時間外のいずれかの語を含んでいた企業は21.1%、およそ5社に1社です。「◯営業日以内に返信」の形で「営業日以内」と書いていた企業は6.8%でした。
「◯営業日以内」と書いていた企業のうち62.7%は「3営業日以内」です。返信の期限を書く企業では、その単位は時刻ではなく営業日になっています。
この数字は送信成功率ではありません。
実際に完了画面に出ていた文面は、次のとおりです。
「担当者より3営業日以内に返信させていただきます。」
「※営業時間外及び定休日などにいただいたお問い合わせは、翌営業日以降の受付となりますのでご了承ください。」
「土・日・祝・お盆および年末年始にお問い合わせ頂いた際は、翌営業日以降のご回答となります。」
「3営業日以内に担当者よりご連絡させていただきます。(土・日・祝日は、メールによる回答は対応しておりません)」
受け手側のフォーム作成サービスにも、同じ方向の機能があります。営業時間外に来た問い合わせを時間外として扱い、「現在は営業時間外です。翌営業日の9:30以降に対応させていただきます」のような自動返信を返す設定で、定休日の曜日も同じ仕組みで設定できます。
夜や休日に送っても、早く読まれる利点はありません。
受信箱では1日46通の中の1通として届き、送った時刻は日付として残る
フォームの送信内容は、相手の受信箱に1通のメールとして届きます。相手の画面でどう並ぶかは、例文を送信画面に流し込む順番の「相手の受信ボックスでどう見えるか」の表のとおりです。
送った時刻は、その1通の日付として相手に見えます。メールの日付は、利用者が「送信」ボタンを押した時刻だと、インターネットメッセージの書式を定めるIETFのRFC 5322が説明しているからです。
受信箱の側の実測は、メールの調査にあります。一般社団法人日本ビジネスメール協会の「ビジネスメール実態調査2026」は、仕事でメールを使うビジネスパーソン1,293名が対象で、フォーム営業の調査ではない点は先に断っておきます。
この調査では、1日の平均受信数は46.49通でした。フォーム営業の文面は、その46通の中の1通として届きます。
全体の半数は1日に10回以上メールを確認しています。送った時刻に関係なく、相手が次に受信箱を開いたときに読まれます。
受け手が不快に感じた内容の1位は「質問に答えていない」(44.29%)、2位は「高圧的な表現や見下したような物言い」(37.3%)でした。上位に挙がっているのは、書かれた内容に関する項目です。
受け手が「迷惑」と感じる分かれ目がどこにあるかは、問い合わせフォーム営業は迷惑なのかの受け手が挙げる分かれ目の章に沿って確かめてください。何時に送るかより、件名と本文で埋もれないかのほうが効きます。
送信時刻そのものに触れた受け手側の発言もあります。受け手側のマーケティング会社は2024年4月のnoteで、深夜や明け方にフォーム営業をすると「取引先としてどうなのか」と疑問符がつく、と書いています。
ただし、夜や土日に送ると返信率が何ポイント下がるかを、件数と期間つきで示した公表値は、2026年10月17日までに確認できていません。線の根拠は、相手が仕事をしている時刻に合わせる配慮と、送信時刻が相手に見えることの2つに置きます。
時刻に依存する表現は、フォームの文面から外す
「夜分遅くに失礼します」は、フォームには書きません。相手が処理する時刻と、書いた時刻が合わないからです。
次の表の表現は、送る前に文面から外してください。
| フォームの文面から外す表現 | 外す理由 |
|---|---|
| 「夜分遅くに失礼します」 | 処理されるのは翌営業日以降。読んだ時刻と合わない |
| 「朝早くに失礼します」「お忙しい朝に恐れ入ります」 | 相手の始業後の処理に合わせて読まれる |
| 「お昼休み中に失礼します」 | 昼に送っても処理されるのは午後 |
| 「週末にもかかわらず」「連休中に失礼します」 | 土日祝の分は翌営業日以降の受付に回る |
| 「本日中にご返信ください」 | 返信の単位は相手の営業日。3営業日以内と告げる相手に合わない |
時刻の挨拶を外した分は、用件の1行目に回しましょう。
曜日・時間帯で返信率は変わるのか:公表値は母数が無く、自社テストでも判定できない
曜日や時間帯で返信率が変わるかどうかは、判定できる材料がありません。
公表されている曜日別の率は、件数と期間が書かれていない
フォーム営業の曜日別の数字として確認できたのは1件です。問い合わせフォーム営業の代行事業者が2022年12月に公表した自社集計で、曜日別の返信率は水曜1.02%、金曜0.97%が高く、日曜日は0.32%と最も低かったとしています。
時間帯別は、平日11〜12時が1.20%と高かったという結果です。ところが同じ資料のまとめでは「平日9時から11時」と書かれていて、本文の「11〜12時」と一致していません。
この集計には、送信件数と調査期間が書かれていません。リストの精査を行っていないことも、資料の側が明記しています。
件数が分からない率は、差が偶然の範囲かどうかを判定できません。この数字は「水曜に送れば返信が増える」の根拠には使えません。
自社でテスト送信しても、1曜日あたりの件数が足りない
自社で試して決めるなら、曜日ごとに率を比べられる件数が要ります。数百件の送信を曜日別に割ると1曜日あたりは数十件になり、率の差は判定できる母数になりません。
標準誤差は件数の平方根に反比例し、件数を4倍にすると誤差は半分になります(総務省統計局『労働力調査の解説』)。返信率が1%前後なら、1曜日あたり1,000件送っても幅は±0.6ポイントで、公表値の曜日差(水曜1.02%と金曜0.97%の0.05ポイント)はその中に埋もれます。
この幅は、次に送る分も同じ率になるかを読む目安で、送信記録そのものの誤差ではありません。商談数で比べるなら、商談の日程が確定した時点を1件として算出したスマートカイタクの2026年の商談設定率が送信件数に対し0.1〜0.2%なので、さらに件数が要ります。
何件送れば自分の数字を判定できるかは、反応率を判定できる件数の「何件送れば判定できるのか」の章で計算できます。曜日ごとの率を週単位で追わない理由は、KPIを件数は週次・率は月次で見る頻度の章にあります。
曜日のテストはやめて、送る件数そのものを増やしましょう。
そのまま写せる「送信時間帯の運用ルール」と、送る前の3つの確認
今週いつ送るかは、ルールを先に書いてから決めます。
運用ルールの雛形(5項目)
次の文面を社内の手順書にそのまま貼り、〔 〕を埋めてください。
【問い合わせフォーム営業 送信時間帯の運用ルール】
- 送る曜日:月曜から金曜。祝日は送らない
- 送る時刻の範囲:9時から12時、13時から17時。相手の窓口ページに受付時間の記載を見つけたら、その範囲に合わせる(記載があるのはおよそ4社に1社で、断りの表記を確認するために開くページで同時に見る)
- 送らない日:土日・祝日、年末年始、自社の休業日〔 〕、相手の窓口ページで休業日の記載を見つけた日
- 枠内に送れなかった分:翌営業日の枠に回す。夜間や土日にまとめて送らず、同じ企業に曜日を変えて送り直さない
- 担当と確認方法:担当〔氏名〕。送信記録に送信日時の列を持ち、枠の外の送信が無いかを担当が毎週見る
避ける日は、送る前にカレンダーで先に決めておくものです。フォーム営業の自動化ツールにも、年末年始・祝日・社内休業日など送信を避けたい日を先に設定する機能を持つものがあります。
4番の「送り直さない」は、スマートカイタクが一度送信した企業には1ヶ月間は再送信しない運用にしているのと同じ考え方です。自社で送るなら、送信記録の企業名で突き合わせて、同じ期間だけ送り直しを止めてください。
2番の枠の幅は、1日の所定労働時間に近い長さにしています。令和6年就労条件総合調査では、1日の所定労働時間は1企業平均7時間47分でした。
送る前の3つの確認
送信のたびに、次の3つを見てから始めてください。
| 確認 | 見る場所 | 当てはまらないとき |
|---|---|---|
| 今日は相手の営業日か | カレンダー。相手の窓口ページで休業日の記載を見つけたらそれも | 送らない。翌営業日に回す |
| 今の時刻は枠内か | 運用ルールの2番(9時から12時、13時から17時) | 送らない。枠の開始まで待つか翌営業日に回す |
| 今日送れない分をいつに回すか決めたか | 送信記録の未送信の行 | 回す日を決めてから始める。夜間にまとめて送らない |
3つとも当てはまる日だけ、送信を始めましょう。
時間帯を守ると送信作業は平日日中に固定される:自分で守れる条件
時間帯を守るとは、送信作業を平日の日中に固定することです。
時刻の固定は、ツールも外注先も「機能」や「条件」として扱っている
送信の時刻を守ることが作業の固定と同じであることは、売り手の側がすでに形にしています。2026年10月17日に4ツールの公式ページを読んだ範囲では、送信時間帯を平日の日中に固定するもの(平日9〜18時、平日9〜19時)がありました。
ほかに、送信時間を限定して枠からあふれた分を翌日以降に繰り越すもの、曜日と開始・終了時刻を設定するものの2種類。どれも送信時間帯の固定・限定を、機能として書いています。
外注先によって送信時間帯の扱いは違います。クラウドソーシングでは送信の時間帯を基本的に「指定なし」とする出品もあれば、発注側が平日8:00-18:00の間で作業することを必須とし、送信の時刻を確認している案件もありました。
自分で守れる条件
自分で送る形が成立するのは、次の2つを両方満たす人です。
- その週に送る件数を、平日の9時から17時のうち自分が空けられる時間だけで送り切れる
- 平日の日中に、自分の作業時間を毎週同じ枠で固定できる
1つ目の目安は「1日に空く時間 ÷ 1件の所要時間」です。用意した文面をコピペして送るだけなら、クラウドソーシングの案件では1件あたり1分未満・1日100件ほど・1週間で500件が、発注側の目安として示されています。
これは実測ではなく、発注側の設定値です。相手のページを開いて断りの表記と受付時間を見てから送るなら、1件はそれより長くなります。
この2つが揃うなら、運用ルールを埋めて自分で送ってください。
守れないときに起きること
日中が商談と外回りで埋まっている人は、送信作業が夜か土日に回ります。その時刻に送れば、相手が仕事をしている平日の9時から17時、という線の外側に出ます。
外側に出ると、送信時刻が日付として相手に残り、読まれるのは翌営業日以降になります。
自社の側で守る方法は2つです。予約送信の仕組みを持つか、日中に動ける担当を置くかです。
予約送信の仕組みを自分で持つなら、曜日と時刻の設定、避ける日の登録、送れなかった分を翌営業日に回す処理を自分で管理することになります。日中に動ける担当を置くなら、その人の平日の日中が送信作業で埋まります。
どちらも用意できないなら、送信の時刻管理ごと外に出す形が残ります。
フォーム営業の送信時刻を自分で管理するか、任せるか
任せるなら、送信の曜日と時刻の幅を契約前に聞いてください。
代行13サイトのうち、公開ページに時間帯を書いていたのは4サイト
スマートカイタクが2026年10月7日に代行13サイトのサービス紹介ページを開いて数えたところ、送信する時間帯を書いていたのは4サイト(30.8%)でした。
公開ページに記載が無いことは、その仕組みが無いことを意味しません。だから契約前に、フォーム営業の送信時間(曜日と時刻の幅)を面談で聞きます。
13サイトの調査の表と見積もり依頼文の全文は、代行の料金相場と「1件」の数え方の見積もり依頼文に沿って使ってください。その8番「送信する時間帯は何時から何時までですか」を、次の2問まで掘り下げます。
代行に聞く2問の文面
見積もり依頼の末尾に、次の2問をそのまま足してください。
- 送信は何曜日の何時から何時までですか。祝日と年末年始は送信を止めていますか
- その枠で送れなかった分は翌営業日に回りますか。夜間や土日にまとめて送ることはありますか
2問目に「夜間にまとめて送ることがある」と答える先は、枠からあふれた分を日中に回す仕組みを持っていない、と読めます。
スマートカイタクの場合
スマートカイタクの配信は日中のみで、深夜・早朝は送信しません。配信設定は担当者が行い、送信だけをシステムが実行する形で、完全自動のツールではありません。
一度送信した企業には1ヶ月間は再送信しないので、曜日を変えて同じ企業に送り直す運用もありません。ここに書けるのは公表している範囲までなので、曜日と時刻の幅は「代行に聞く2問」をそのまま聞いてください。
よくある質問
フォーム営業は何時まで送って大丈夫ですか
平日の17時までです。17時台に入ると仕事をしている有業者が6割を切り、18時を過ぎると3割に落ちます(18時〜18時15分で31.03%)。
どちらも2021年の社会生活基本調査の平日の値です。送る枠は17時で閉じ、残った分は翌営業日に回してください。
土日に送ってもいいですか
送りません。
2021年の社会生活基本調査では、土曜日の10時45分〜11時に仕事をしていた有業者は31.72%、日曜日は17.79%でした。令和6年就労条件総合調査では、何らかの週休2日制を採用している企業は90.9%、完全週休2日制は56.7%です。
深夜に送ってしまいました。失礼になりますか
相手がそれを処理するのは翌営業日以降なので、送り直しは要りません。次の送信から日中に限れば足ります。
スマートカイタクが完了画面を記録できた約22万社の集計(2026年10月17日時点)でも、営業時間外の分は翌営業日以降の受付と告げる文面がありました。
同じ企業に送り直すと、相手には同じ文面が2通並びます。
曜日で返信率は変わりますか
判定できる公表値がありません。確認できた曜日別の率は1件だけで、その集計には送信件数と調査期間が書かれていないからです。
問い合わせフォーム営業の代行事業者が2022年12月に公表した自社集計では、水曜1.02%、金曜0.97%、日曜0.32%でした。
業種別に最適な時間帯はありますか
業種別の時刻データは、2026年10月17日までに確認した範囲では見つかりませんでした。相手の窓口ページに受付時間が書かれていれば、その時刻に合わせてください。
スマートカイタクが2026年10月17日に無作為393社の窓口ページを開いて数えたところ、受付時間・営業時間・営業日時の語の直後に時刻の範囲を書いていたのは96社(24.4%)でした。記載があった96社のうち65.6%は9:00〜18:00の枠に収まるので、記載が無い相手も平日9時から17時の線で送れば大きく外れません。
実際に書かれていた文面には「受付時間 9:00 - 17:00 [ 土日・祝日除く ]」や「営業時間 9:00~17:00 ※電話以外の受付は時間外でも可能」がありました。後者のように、フォーム自体は何時でも送れると相手側が書いている例もあります。
テスト送信で自社の最適時間帯を見つけられますか
曜日ごとに数千件を送れないなら、判定できません。返信率1%前後では、1曜日あたり1,000件でも幅は±0.6ポイントあり、曜日で割ると1区分あたりの件数が足りないからです。
件数を4倍にして誤差が半分になるのが標準誤差の性質です(総務省統計局『労働力調査の解説』)。曜日のテストに使う件数は、曜日を分けずに送るほうに回してください。
「夜分遅くに失礼します」はフォームに書きますか
書きません。処理される時刻は、送った時刻と別だからです。
時刻の挨拶の代わりに、1行目を用件から始めてください。
まとめ:送る時刻は相手の営業日で決め、自分の時間をそこに固定できるかで分ける
送る時刻は、相手が仕事をしている平日の9時から17時に合わせれば足ります。曜日や時間帯で返信率が変わるかは判定できないので、そこに時間を使う理由はありません。
残る論点は1つです。平日の日中に、自分の作業時間を送信に固定できるかどうか。
自分で送ると決めたら
最初にやるのは、運用ルールの雛形を埋めることです。5項目のうち自社の休業日と担当の2つを書けば、今週の送信枠が決まります。
枠が決まったら、送信記録に送信日時の列を足してください。枠の外の送信が無いことを毎週見るだけで、時間帯の線は守れます。
任せると決めたら
問い合わせで伝えるのは、送る件数と送信を避けたい企業の2つです。送信の曜日と時刻の幅は、「代行に聞く2問」をそのまま聞いてください。
この3つに、代行に聞く2問を添えて出してください。スマートカイタクの場合も、条件を入力して問い合わせるところから始まります。
どちらを選んでも、判断表と運用ルールは手元に残ります。今週の送信枠を1つ決めるところから始めましょう。