営業リスト

営業リストの作り方|12列の決め方と、無料で埋まる範囲・重複の潰し方

最終更新 スマートカイタク編集部

スプレッドシートを開いて、A1に「会社名」と打ちます。そこでB1に何を入れるかで手が止まります。電話番号なのか、住所なのか、それとも問い合わせフォームのURLなのか。

決めないまま集め始めると、行が増えたところで表が崩れます。人によって「株式会社」を「(株)」と書き、都道府県と市区町村が同じ欄に混ざり、同じ会社が別の社名表記で2行に増えていきます。あとから直すのは、集め直すのとほとんど同じ手間です。

ここでは、1行目に何を書くかを決めるところから始めます。

この記事の結論

  • 先に決めるのは列です。法人番号から最終送信日まで12列を、どこから取れるかと入力規則ごと表にしました
  • 必要な行数は、欲しい商談の数を商談設定率で割り、送れる割合で割り戻します。商談は1,000社に1〜2件(商談の日程が確定した時点を1件として算出したスマートカイタクの2026年実績)です
  • 無料で埋まるのは、法人番号公表サイトの基本3情報と、gBizINFOの業種・従業員数・企業ホームページまでです。問い合わせフォームのURLは1件ずつ手で埋めます
  • 窓口が何も見つからない企業は7.0%です。約66万社を調べたスマートカイタクの集計(2026年8月時点)での割合です
  • 約66万社を調べたスマートカイタクの集計(2026年8月時点)では、同じフォームURLを共有する企業の92.5%は相手の社名が違いました。だからドメインとURLで突き合わせます

営業リストの作り方は、集める前に列を決めるところから始まる

最初に決めるのは列で、集め方ではありません。営業リストの項目は、1行目に書いた並びがそのまま運用の土台になります。あとから列を足すと、先に入れた行だけが空欄のまま残り、埋め直す作業が新しく発生します。

必要な列は12列です。

列名 何に使うか どこから取れるか 入力規則
法人番号名寄せと更新の共通キー国税庁の法人番号公表サイト13桁。表計算ソフトで開くと指数表記(1.18E+12)になるので、開いたあとに列の書式を文字列へ直す
社名宛名と、同じ社名の法人の見分け法人番号公表サイト登記のとおりに入れる。「株式会社」を「(株)」と略さない
都道府県絞り込み法人番号公表サイト、gBizINFO「東京都」まで入れる。「東京」と書かない
市区町村フォームの必須欄に貼る法人番号公表サイト、gBizINFO市区町村までで1列にする。番地は入れない
番地・建物名フォームの住所欄に貼る法人番号公表サイト丁目と番地の書き方を、リストの中でそろえる
業種絞り込みの主軸gBizINFO、公式サイトgBizINFOの大分類をそのまま使うか、自分の商材に合う区分を先に一覧にするかを決め、決めたほうの語だけを入れる。2つの体系を混ぜない
対象顧客絞り込みの第2の軸公式サイトを見て自分で入れる「法人向けを含む」「個人向けのみ」の2択にする。飲食業向けのように売り先の業種で絞りたいときは、その語を入れる列を別に足す
従業員数商材が当てはまる規模かの確認gBizINFO数字だけを入れる。単位や「約」を混ぜない
公式サイトURL窓口を探す起点gBizINFOの「企業ホームページ」。空いていれば社名と所在地で検索して開くhttpsから始まる形で入れる。末尾の記号をそろえる
問い合わせフォームURL送信先。重複を判定するキー公式サイトをたどって1件ずつ見つからなければ空欄のまま残す。「なし」と書かない
ドメイン重複と除外を突き合わせるキーフォームURLから切り出すwwwを含めるかどうかを決めて統一する
最終送信日再送の線引き送ったときに自分で記録する年月日の書き方を1つに決めてそろえる

営業リストの入力規則は、列を決めるのと同じ日に決めてしまいます。表計算ソフトなら、選択肢が決まっている列にプルダウンを設定しておけば、入力の揺れがそもそも起きません。とくに業種と対象顧客の2列は、あとで絞り込みに使うので、自由記述にすると絞れなくなります。

代表者名と担当者名の列は作りません。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は、法人その他の団体は「個人」に該当しないため、法人等の団体そのものに関する情報は個人情報に該当しないとしています。ただし、役員や従業員等に関する情報は個人情報に該当する、とも書かれています。

社名・所在地・法人番号・窓口のURLだけなら、手元にあるのは法人の情報です。そこへ代表者名や担当者名を1列足した時点で、扱っているものが変わります。名簿を買う場合は、この1列があるかどうかで買い手側の確認と記録の義務も変わってきます。宛名を個人名にしたい場面は営業文の側で処理して、リストの列には持たせないでおきましょう。

営業リストは何行そろえれば足りるのか:欲しい商談の数から逆算する

行数は、欲しい商談の数から逆算します。手当たり次第に集めると、足りないか、使い切れずに古くなるかのどちらかになります。逆算は3段です。

必要な行数(行) = 欲しい商談の数(件) ÷ 商談設定率(0.1%なら0.001) ÷ フォームで送れる割合(66%なら0.66)

1段目は、欲しい商談の数を自分で決めることです。ここだけは外から持ってこられません。

2段目は、商談設定率で割ることです。過去に送った実績があるならその数字を使い、無いなら目安を置きます。スマートカイタクの商談設定率は0.1〜0.2%で、1,000社に1〜2件です。これは商談の日程が確定した時点を1件として算出した2026年の自社実績で、返信があった数ではありません。商談を1件見込むなら、送信は1,000社の桁で考えることになります。

3段目は、フォームで送れる割合で割り戻すことです。スマートカイタクが問い合わせ窓口を調べ終えた企業は約66万社で、そのうちフォームを持つのは66.0%でした(2026年8月時点)。1,000行そろえても、フォームで送れる窓口があるのは約660行という計算になります。これはスマートカイタクの調査全体に対する割合で、自分で集めた行が同じ比率になるとは限りません。最初の見当を付けるための数字として使い、行がそろったら手元で数え直してください。

絞る軸は、業種と対象顧客に絞ります。同じ「会社」でも、窓口を持っている割合が業種でここまで違うからです。

業種(スマートカイタクが付与した分類) フォーム保有率(約66万社を調べたスマートカイタクの集計/2026年8月時点)
不動産78.8%
建設・土木77.3%
製造業73.2%
広告・マーケティング73.1%
卸売・商社71.9%
物流・運輸70.0%
教育・研修68.7%
農林水産68.7%
小売・EC68.4%
専門サービス68.4%
エネルギー・環境68.4%
メディア・エンタメ66.6%
宿泊・観光・レジャー66.2%
IT・ソフトウェア65.4%
金融・保険57.6%
医療・ヘルスケア54.6%
飲食・食品54.3%
公共・行政39.8%

この表は、スマートカイタクが分けた18業種すべてを、保有率の高い順に並べたものです。分類は公的な産業分類ではありません。保有率は、いちばん低い公共・行政の39.8%から、いちばん高い不動産の78.8%まで開きます。

表の使い方は1つです。自分が必要とする行数に、狙う業種の保有率を掛けてください。1,000行そろえるなら、フォームで送れる窓口は、不動産で約790行、公共・行政で約400行という桁になります。逆算の3段目に入れる値は1つだけです。狙う業種が決まっているならその業種の保有率を、決まっていないなら全体の66.0%を使ってください。

もう1つの軸が対象顧客です。相手の会社が誰に売っているかで分ける条件で、飲食業向け・建設業向け・小売業向けといった形になります。スマートカイタクの集計(2026年8月時点)では、法人向けを含む企業のフォーム保有率は72.1%、個人向けのみの企業は58.9%で、法人を対象にしている企業のほうが13.2ポイント高い結果でした。この判定はスマートカイタクが付与したもので、公的な区分ではありません。

残りの条件は、指定できても送れる割合を動かしません。gBizINFOでは従業員数も創業・設立年も指定できます。ただしスマートカイタクの集計(2026年8月時点)では、従業員数で分けたときの幅は8.3ポイントで、最も低いのは1,001名以上でした。設立年で分けた幅は2.5ポイントです。地域・規模・設立年で絞っても保有率は動かず、母数が減るだけでした。

業種を1つに絞ると、送信先になりうる母数は1万〜7万社の桁になります。この社数はスマートカイタクが調べ終えた範囲のもので、その業種の全企業数ではありません。必要な行数が母数を超えるようなら、絞る前に商材の側を見直すことになります。

12列のうち、公的データで埋まるのはどこまでか

無料で埋まるのは、法人番号・社名・住所と、業種・従業員数・公式サイトURLまでです。どこまで埋まってどこで止まるかを先に知っておくと、手を動かす順番が決まります。

土台は国税庁の法人番号公表サイトから取ります。法人番号そのものは利用範囲の制約がなく、誰でも自由に利用できるとされています。公表されているのは基本3情報で、中身は商号又は名称、本店又は主たる事務所の所在地、法人番号の3つです。名称・所在地・法人番号などの条件で検索する機能もあるので、1社だけ調べたいときはここが入口になります。

まとめて落とすときの手順は4つです。

  1. 国税庁の法人番号公表サイトを開き、メニューの「ダウンロード」から基本3情報のダウンロードページに進む。CSV形式とXML形式が選べる
  2. 全件データを選ぶ。前月末時点の情報を、全国分または都道府県・国外の単位別に落とせる
  3. ファイル形式と文字コードを選ぶ。形式はCSVとXMLの2種類、文字コードはShift-JISとUnicodeの2種類がある
  4. 落としたファイルを表計算ソフトで開き、法人番号の列を文字列に変換してから作業を始める

狙う地域が決まっているなら、全国分ではなくその都道府県だけを落とせば足ります。全国分は行が多く、表計算ソフトで開けなかったり、開いても操作が返ってこなかったりします。そうなったら全国分はあきらめて、都道府県単位のファイルを必要な分だけ落とし直してください。文字コードを選び間違えると、開いた瞬間に社名が化けます。先に小さい都道府県で1回試してから、本命の地域を落としましょう。

絞り込みの条件は、経済産業省のgBizINFO(Gビズインフォ)で足します。500万社以上の政府保有法人データを提供するサイトで、法人名と法人種別で絞り込め、所在地は都道府県と市区町村で指定できます。資本金、創業・設立年、従業員数、業種、取扱営業品目も条件に入っています。法人基本情報と法人活動情報は、CSV形式・PDF形式・JSON形式でダウンロードできます。

2つのサイトをつなぐのは法人番号の列です。gBizINFOは法人番号または法人名で法人のプロフィールを参照できるので、法人番号公表サイトから落とした行に、業種と従業員数を後から突き合わせられます。操作としては、gBizINFOから落としたCSVを別のシートに貼り、法人番号を検索値にしたVLOOKUP(またはXLOOKUP)で業種と従業員数を引きます。両方のシートで法人番号の列を文字列にそろえておかないと、同じ番号でも一致しません。無料で始める営業リストの作成方法は、この2つを重ねるところまでです。

ただし、業種で絞れることと、自分の狙う粒度で絞れることは別です。gBizINFOの業種は、農業、林業から建設業、製造業、情報通信業、卸売業、小売業といった大きな区分から選ぶ形になっています。「飲食店向けのシステムを売りたい」のような粒度で絞りたいなら、大分類から絞ったあとに1社ずつ見て、業種の列を自分で書き換えることになります。

止まるのは問い合わせフォームURLです。法人番号公表サイトが公表しているのは基本3情報だけで、gBizINFOの法人情報の画面にも、フォームのURLにあたる項目は案内されていません。ドメインはそのフォームURLから切り出す列なので、フォームURLが埋まるまで作れません。

公式サイトURLと対象顧客は、埋まる行と埋まらない行に分かれます。公式サイトURLはgBizINFOの「企業ホームページ」で確認できますが、掲載の有無は企業によって異なるので、空いている行は社名と所在地で検索して埋めます。対象顧客は、その企業が誰に売っているかを公式サイトで読んで自分で判断する列です。

メールアドレスに切り替えても、この壁は越えられません。スマートカイタクの集計では、メールアドレスを公開している企業は28.9%でした(2026年8月時点)。フォームが無い行をメールで埋めようとしても、3割弱で止まります。結局、窓口の列は自分で埋めることになります。

問い合わせ窓口のURLを1件ずつ埋める:1社あたりの手順と、埋まらない行の扱い

ここからは1社ずつの手作業です。手順を毎回同じにしておくと、1社あたりの時間が読めるようになります。

  1. 公式サイトURLの列が埋まっていればそのURLを開く。空いていれば社名と所在地で検索して開き、URLを列に控える
  2. グローバルナビゲーションかフッターから「お問い合わせ」「Contact」をたどる
  3. 入力欄が並んでいるページのURLを、問い合わせフォームURLの列に控える。メールアドレスの案内しかない行、電話番号しかない行は、フォームURLを空欄のまま残す
  4. 必須マークの付いた欄を見る。市区町村が必須になっていないかを確かめ、市区町村の列がまだ空いていれば、この場で埋める

4番目を省かないでください。スマートカイタクの集計では、送信できなかったフォームで、必須なのに機械が埋められなかった項目の上位に市区町村欄がありました。市区町村が必須の窓口がある以上、所在地は都道府県までではなく市区町村まで分けて持ちます。都道府県と市区町村を別の列にしているのは、この場面で効かせるためです。

最初の10社は時間を計りながらやりましょう。1社あたりの時間が出れば、必要な行数を掛けるだけで、リストが完成する日付が出ます。ここで「終わらない」と分かるなら、集める前に判断できます。

そして、埋まらない行が必ず残ります。スマートカイタクが問い合わせ窓口を調べ終えた約66万社の内訳を見ると、電話番号しか見つからない企業が13.6%、メールアドレスしか見つからない企業が8.2%でした(2026年8月時点)。窓口が何も見つからない企業が7.0%、公式サイトそのものに到達できない企業が4.9%あります。100社を当たっても、窓口が埋まらない行が10社を超える桁で残ります。

埋まらない行を電話で拾い直す、という当ても万能ではありません。同じ集計では、窓口が見つからなかった企業で電話番号が取れたのは1.9%、メールアドレスが取れたのは0.5%でした。フォームが無い会社に、電話番号が残っているとは限りません。この層は、リストの行としては残っていても、連絡する手段が無い行です。

だから、フォームURLが空欄の行は消さずに残します。空欄のままにしておけば、あとで「送れる行が何行あるか」を数えるときに、そのまま母数と分子が出ます。「なし」「調査中」といった文字を入れると、空欄を数える式が効かなくなります。

手作業が重いので機械で集めたくなりますが、著作権法第30条の4を根拠に適法と言い切ることはできません。この条文は、著作物に表現された思想や感情の享受を目的としない場合に、必要と認められる限度での利用を認めた条文です。しかし会社名や住所のような事実データは、そもそも著作物に当たらない可能性が高く、この条文では守られません。

同条にはただし書きもあり、著作権者の利益を不当に害する場合は適用されません。加えて、サイトの利用規約に反しないか、相手のサーバに負荷をかけていないかは、著作権法とは別の問題として残ります。自分のやり方が問題ないかは、弁護士など専門家に確認してください。

なお、URLを埋め終えても、そこから先に手作業が残ります。スマートカイタクの集計(2026年8月時点)では、フォームを持つ企業の3社に1社がContact Form 7で作られていました。同じ実装が並ぶということは、同じ形の入力欄と、同じ形の確認画面が並ぶということです。送信の手順は使い回せますが、1件ずつ開く作業そのものは減りません。

営業リストの重複は社名では潰れない:社名・ドメイン・フォームURLの3段で潰す

社名の一致で行を消すと、別の会社を巻き込みます。スマートカイタクの集計では、送信先になりうる企業の15.0%、およそ7社に1社は同じ社名の法人が他にもいました(2026年8月時点)。1,000行のリストなら、150行前後は同じ社名の別法人がいる計算です。

営業リストの重複チェックは3段に分けます。上から順に当てて、最後の段まで通した行だけを送信対象にします。

突き合わせるキー 表計算ソフトでの式 この段で拾えるもの(約66万社を調べたスマートカイタクの集計/2026年8月時点) この段でやること
1段目社名社名の列を範囲にして =COUNTIF($B$2:$B$1000,B2)>1 を隣の列に入れる同じ社名の法人。15.0%印を付けるだけで、消さない
2段目ドメインドメインの列を範囲にして =COUNTIF($K$2:$K$1000,K2)>1 を入れる他社と同じ窓口を使っている企業の9.7%TRUEになった行を並べて、同じ窓口かどうかを人が確認する
3段目フォームURLフォームURLの列を範囲にして =COUNTIF($J$2:$J$1000,J2)>1 を入れる完全に同じ窓口の7.0%TRUEになった行は1行だけ残し、他を送信対象から外す

表の割合は見当を付けるための目安なので、手元のリストでは自分で数え直してください。ドメインの列がまだ無いなら、フォームURLの列の隣に空の列を作り、そこへフォームURLの列をコピーして貼ります。貼った列を選んだまま「データ」から「区切り位置」を選び、スラッシュを区切り文字にして3つ目を取り出せばドメインになります。フォームURLが空欄の行は、ドメインも空欄のままにしておきます。

フォームURLが空欄の行では、2段目と3段目の式の結果があてになりません。空欄の行どうしが重複として拾われることがあるので、この2段はフォームURLが埋まっている行にだけ当ててください。

1段目で消さないのが要点です。同じ社名でも法人番号が違えば別の会社なので、消すと送るべき相手が消えます。印を付けたら、法人番号と所在地を見て、同じ会社かどうかを人が判断します。

2段目と3段目は、両方やります。同じフォームURLを共有している企業のうち、共有分の92.5%は共有相手の社名が違いました。つまり社名で潰しても、同じ窓口への二重送信は残ります。逆に、同じドメインなのにフォームURLが違うため、URL一致だけでは3.4%を取りこぼします。ドメインで広く拾い、URLで確実に潰す、という順番になります。

放っておくとどれくらい残るのかも数字で出ています。3段目まで通さず社名だけで重複を除いた場合、4.1%は同じフォームへの二重送信になります。1,000行のリストなら40行前後です。受け取る側から見れば、同じ窓口に同じ会社から2通届いた形になります。

重複を潰し終えたら、送らない行も同じキーで外します。除外リストの突き合わせも、社名ではなくドメインとフォームURLで行ってください。既存の取引先や競合など、送信を避けたい企業の一覧は、営業部門から先にもらって1枚の表にしておきます。スマートカイタクでも、送信を避けたい企業は事前に登録して外す形にしています。

再送の線も先に引いておきます。スマートカイタクは、一度送信した企業には1ヶ月間は再送信しない運用にしています。自分で送るなら、最終送信日の列を送信のたびに埋め、次に送る前にその列で並べ替えて直近の相手を外せば、同じ線が引けます。加えて、「営業お断り」の記載があるフォームは送信対象から外します。スマートカイタクではこれを検知して除外していますが、自分でやるなら、送信前にページを開いて注意書きを読む作業に置き換わります。

営業リストを自作で作り切れる条件と、途中で止まる条件

自作が成立する条件は3つです。次がそろうなら、外に出す必要はありません。

  • 狙う業種と対象顧客が1つに決まっていて、必要な行数を逆算できている
  • 窓口のURLを1件ずつ開いて埋める時間が、必要な行数ぶん取れる
  • 3段の突き合わせと、更新の当て直しを続けられる

止まるのは、たいてい2つ目と3つ目です。作り終えたあとにも作業が残る、という形で効いてきます。

更新は止めた時点で目減りが始まります。法人番号公表サイトでは、新たに法人番号を指定した情報や商号変更などの更新情報が、日別の差分データとして提供されています。リストの鮮度は、全件を1回落として終わりではなく、この差分を当て続けることで保ちます。当てる頻度と担当者を、リストを作った日に決めておきましょう。

リストを作り切ったあと、自分で送るところにも工数が残ります。窓口には画像認証が置かれていることがあり、スマートカイタクが送信を試みた件数のうち20.3%で画像認証がありました(2026年8月時点)。これは件であって社の数ではありません。自分で送るなら、100件のうち約20件は人が画像を読んで入力する作業になります。

名簿そのものを手元の資産として持ちたいなら、買う道もあります。スマートカイタクは営業リストを販売しておらず、リストは代行の一部として作成するものなので、名簿だけが欲しい場合の答えにはなりません。買う場合は購入先を比べた一覧から当たり、条件を指定して作ってもらう場合は見積もりを同じ土俵に並べるところから始めてください。

リストの作成から送信までをまとめて任せる形もあります。スマートカイタクは問い合わせフォーム営業の代行で、送信先リストの作成はスマートカイタク側が行い、作成費用も条件の指定も全プラン無料です。絞り込める条件は対象顧客・業種・従業員数・設立年・地域の5つで、地域は都道府県だけでなく市区町村まで指定できます。取得元は、採用系・EC系・営業支援系・飲食系・製造系・広報系・美容系といった分野ごとのポータルサイトと、企業情報データベースを重ねたものです。

成果保証はしていません。最低利用期間は3ヶ月なので、1回だけ試したい場合には向きません。プランごとの金額は料金ページに掲載しています。

利用者にお願いするのは3つだけです。条件を入力して問い合わせること、契約して入金すること、営業文を渡すこと。営業文の作成代行もあります。入金の確認後は最短2営業日で配信を開始し、最終送信日から7日後に、会社名・URL・アクセス数を一覧にしたレポートを提出します。狙う業種と対象顧客、そして必要な行数の3つが決まっているなら、それを添えてスマートカイタクから問い合わせれば、送れる窓口の数から話が始められます。

よくある質問

営業リストは無料で作れますか

社名・所在地・法人番号に加えて、業種・従業員数・公式サイトURLまでは無料で作れます。問い合わせフォームのURLは、gBizINFOにも項目として案内されていないので、1件ずつ手で埋めることになります。

国税庁の法人番号公表サイトは、基本3情報をCSV形式・XML形式で配布しています。gBizINFOを重ねれば、業種・従業員数・所在地での絞り込みまで届き、企業ホームページの項目が入っている行では公式サイトURLも埋まります。かかるのはお金ではなく時間で、その時間は必要な行数と、1社あたりにかかる時間の掛け算で決まります。

営業リストはエクセルとスプレッドシートのどちらで作るべきですか

ひとりで作ってひとりで使うならエクセル、複数人で同時に入力するならGoogleスプレッドシートです。どちらでも、法人番号から最終送信日までの列は同じ形で持てます。

分かれ目は、同時に触る人が何人いるかです。複数人で分担するなら、同じファイルを開いて同時に入力できるほうが早く、後から統合する手間もかかりません。「営業リスト エクセル」で検索すると無料のテンプレートが見つかりますが、列がそのまま使えるとは限らないので、12列と突き合わせて、足りない列を足してから使ってください。とくにフォームURLとドメインの列は、テンプレートに入っていないことがあります。

名刺とインターネット検索だけで営業リストは作れますか

作れますが、全部の行は埋まりません。ネットを探せば連絡先が必ず見つかる、という前提では組めない層があります。

スマートカイタクが問い合わせ窓口を調べ終えた約66万社の集計(2026年8月時点)では、窓口が何も見つからない企業が7.0%、公式サイトそのものに到達できない企業が4.9%ありました。しかも、窓口が見つからなかった企業で電話番号が取れたのは1.9%です。手元の名刺から始めるのは有効ですが、埋まらない行が出る前提で必要な行数を多めに見ておきましょう。

まとめ:営業リストの作り方は、列を決めてから1行目を埋める

営業リストが途中で崩れるのは、集め方が悪いからではありません。列を決めずに集め始めるからです。1行目に何を書くかが決まっていれば、誰が入力しても同じ形の行が増えます。

今日やることは3つです。まず、12列の定義表をそのままスプレッドシートの1行目に写し、業種と対象顧客の列にプルダウンを設定する。次に、欲しい商談の数から必要な行数を逆算し、狙う業種を1つに決める。そして、法人番号公表サイトとgBizINFOで埋まる列を先に埋めてしまう。

残るのは窓口のURLです。最初の10社で1社あたりの時間を計り、必要な行数を掛けてみてください。その日数が引き受けられるなら自分で埋め、引き受けられないなら任せる。どちらを選んでも、送る前に社名・ドメイン・フォームURLの3段で突き合わせるところは変わりません。